北海道芽室町で、野遊び週末暮らし!
町名はアイヌ語で「メム・オロ」 川が潤す大地の恵みを体験
北海道のほぼ真ん中に位置する十勝にある町、芽室町。
町の約42%が農地、49%が山林と、豊かな大地が広がり、カロリーベースの食料自給率は1000%を超え、人口の11倍、約400万人の食を支えているといわれており、その産業を支えています。
町名は、アイヌ語の「メム・オロ」に由来し、意味は「川の源の泉や池から流れてくる川」。その意味のとおり、十勝川、芽室川、美生川などが潤した肥沃な大地には、小麦、じゃがいも、小豆、ビートなどの作物が広大な畑で育っています。
芽室の広大な土地を味わう
なんといっても芽室の広大な地を味わうにはサイクリングがおすすめ。十勝の気候は内陸性で 「とかち晴れ」という言葉があるように年間の晴天率が高く、穏やかな気候の中楽しむことができます。途中で気になるお店にふらりと立ち寄ったりすることができるのもサイクリングの醍醐味です。
続いてはこちら。町の人に「芽室で自然を体感できる場所はどこか」と尋ねると必ず口を揃えて「新嵐山」という答えが返ってくるほど町のシンボル的存在です。日高山脈の山々や広大な十勝平野を望むことができ、夜は雲ひとつない満天の星空を満喫することができます。
また、空気が澄んでいる中、少しだけ早起きをして森の中のヨガもおすすめです。マイナスイオンたっぷりの中、まるで自然と溶け込み一体化したような心地よさに包まれ、身体も心もリフレッシュできます。
のびのびと放牧されている温厚な性格のどさんこと触れ合うことができる施設もあり、悠々とした時間を過ごすことができます。
人がまちをつくる
「将来、国籍問わず地域内外の方々がワイワイ集い、お互いの町を誇り合うことができ、その関係性が子どもや孫まで引き継がれ、ここ芽室はもちろん、日本、ひいては世界の地域が豊かになってほしい」
そう話すのは、中村真也さん。現在十勝エリアを中心に、地域のプロデューサーとして地域連携DMOの統括マネージャーをはじめ様々な活動を展開しています。
ノアソビSDGsのワークショップをとおして自分たちの町の魅力は何か、何があればもっと町のことを好きになれるか、そんなことを約1年間、町の人たちと共にひたすらに考えてきました。
「決して一人では叶えることはできません。ただ、その夢を一緒に見てくれる面白い人たちが芽室にはたくさんいて、その人たちとならきっとその夢を叶えられると思っています」
その言葉どおり、中村さんはまわりの人をどんどん巻き込みながら事業を着々と拡大しています。
芽室で活躍する「面白い人たち」の中には行政の方も数多くいらっしゃいます。そのうちの一人が、現在芽室町役場魅力創造課魅力発信係 課長補佐兼係長の渡辺浩二さん。
「町民のそれぞれの想いを一つずつ実現していきながら、町民同士、町民と町外から来る方など、人と人がつながり、笑顔とチャレンジが広がっているのを感じます。
芽室町の地域価値がドンドン磨かれて発信され、世界から評価されることで、結果的に地元の人たちの誇りと自信、芽室愛が増える。実際そのサイクルが確立しはじめていて、より素敵な町になっていっていますね」
「ノアソビSDGsの活動で、町民の皆さんと一緒に理想の姿を描き、それを実現していくための計画を考え実行する。とてもワクワクしています」
渡辺さんや中村さんの声かけにより、ワークショップに参加する町民も少しずつ増えてきているのだとか。
「まだまだ形になってないものを理解することは難しいと思います。でも、未来を担う若者に地域の良さ、豊かさを知ってもらう活動を自分たちがまずは面白がる。そして、その背中を見て将来、若者が国内外どこに行っても地元を誇れるようになることが私の役割です」
「食や観光、地域の方の集う場所として最高のロケーションが最近ワークショップをしていく中でみつかりました。みんなの”やりたい!”を実現できる拠点として一緒に作り上げていくことを想像するだけでワクワクしています」
二人の話を聞くだけでこれからの芽室町の可能性を感じます。
百聞は一見にしかず。ぜひ芽室の広大な土地から生まれる豊かな大地の恵みと人のつながりを体感してみてください。
○芽室町のキーパーソン
中村真也
(株)バンダイ22年勤務。うち12年上海、香港、台湾(現地法人社長)で海外勤務。現在は一般社団法人北海道プロデュース代表理事、nakaichi asia business代表をつとめる。
渡辺浩二
芽室町役場魅力創造課魅力発信係 課長補佐兼係長
H5.4 芽室町役場入庁
H16-17 北海道庁へ出向
H18~ 広報広聴係長、行政管理係長、行政経営係長などを歴任し、現職